2026年1月13日ガザ/ジュネーブ発
停戦発効から3カ月が経つ中、スイス・ジュネーブの国連本部で行われた定例記者会見において、ユニセフ(国連児童基金)広報官のジェームズ・エルダーが、パレスチナ・ガザ地区北部のガザ市から現地の近況を報告しました。エルダー広報官にとって、2024年10月7日の紛争激化以降、今回が7度目のガザ地区訪問となります。

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がれきと化した建物が並ぶガザの様子(パレスチナ、2026年1月12日撮影)
停戦以降、100人以上の子どもが死亡
10月初旬の停戦以降、ガザでは100人以上の子どもたちが命を落としています。ほぼ毎日1人の子どもの命が奪われている計算になります。停戦期間中にもかかわらず、です。
ガザの人々は、依然として、毎日息が詰まる生活を強いられています。生き延びられるかどうかは、今なお不確かなままです。停戦発効後、爆撃や銃撃の頻度は減りましたが、止んだわけではありません。
世界は、今ガザに“平穏”が訪れていると表現します。でもこの状況は、他の場所であれば危機的と見なされるでしょう。残念ながら、停戦は意図せぬ結果をもたらしました。ガザで暮らすパレスチナ人の子どもたちを、私たちの視界から消してしまったのです。

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空爆で目にけがを負った9歳のアビドさんを見舞ったユニセフのエルダー広報官(パレスチナ、2026年1月10日撮影)
停戦発効以降、ユニセフはガザ地区で、少なくとも60人の男の子と40人の女の子の死亡報告を記録しています。この100人という数字は、必要な詳細が記録できた事例のみを反映したもので、実際に死亡した子どもの数はさらに多いと予想されます。負傷した子どもは何百人にものぼっています。
私自身、数日前、そうした子どもの一人と向き合いました。9歳のアビド・アル・ラーマンさんは、ハンユニスで友人と薪を集めていた際に空爆に遭いました。爆弾の金属片は、彼の目を直撃し、今も眼球に留まったままです。
そして、攻撃が続く中、ガザでは、多くの生活必需品に対する厳しい制限が依然として続いています。一部の必須医療物資や調理用のガス、燃料。人々の命をつなぐ飲料水供給設備や衛生関連機器の補修部品に至るまで、ガザへの搬入が厳しく制限されています。
もちろん、停戦によって、次のような進展がもたらされていることも報告しなければなりません:
- 保健分野では、ユニセフとパートナー団体が、特に社会サービスが全く行き届いていない北部地域に人々が戻る試みを進める中、予防接種を含むプライマリ・ヘルスケアの支援を拡大することができました。
- 衛生環境の改善のため、ユニセフはロバからブルドーザーまで、動員できるあらゆる手段を駆使して、毎月1,000トンの固形廃棄物(ごみ)の除去を支援しています。
- 雨と厳しい寒さが続いていますが、ユニセフは、約100万枚の毛布と数十万セットの子ども用防寒着キットを配布しました。
- ユニセフはまた、飲料水道やポンプ場、下水道の緊急修繕を支援しました。必要な補修部品が入手できない中、パレスチナ人の方々が創意工夫を凝らし、現地に残された材料を駆使して補修に必要な部品を仕上げるという離れ業で、人々の命綱が復旧されました。
- 栄養分野では、ガザ全域に70以上の(栄養不良の子どもを支援する)施設を追加で設置しました。飢きんの危機は後退しています。
とは言え、進展は僅かです。2年に及ぶ戦争は、ガザの子どもたちの生活は想像を絶するほど過酷なものにしました。子どもたちは今も恐怖の中で暮らし、心の傷はまだ未治療のまま——今のガザのこの状態が続けば続くほど、傷は深まり、癒すのが難しくなります。
子どもの埋葬が続く停戦では不十分
停戦は、爆撃の頻度を減らしました。しかし、子どもたちの埋葬が続く停戦では不十分です。子どもたちが亡くなり続けるこの状況は、私たちへの警告です。停戦履行の監視、人道支援へのアクセスの確保、それらを実現させる責任を求めるものです。
暴力の減少を、今こそ、真の安全に転換すべき時です。支援に対する制約のないアクセスを認め、ガザ地区外への医療搬送を大幅に増やし、ガザにおける子どもの殺戮を真に終結させなければなりません。

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デルバラハの学校を訪問したエルダー広報官。登校し日常を少しずつ取り戻している女の子たちを指し、「ガザはこうあるべき」と語った(パレスチナ、2026年1月9日撮影)


























