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プレスリリース

5人に1人の子どもが
武力紛争下の国々で暮らす
「教育は命を守り、人生を変えるもの」
ユニセフ事務局長

2026年2月24日ニューヨーク

武力紛争下の子どもの徴兵・徴用に反対する「レッドハンド(血に染まった手)・デー」に際し、24日に開催された国連安保理非公式会合で、ユニセフ(国連児童基金)事務局長のキャサリン・ラッセルは以下の発言を行いました。

南キブ州の中学校で授業を受ける14歳のダニエルさん(仮名・左から2人目)。武装集団に誘拐され徴用されていたが、支援団体の助けで6週間後に解放され、学校に戻ることができた。夢は薬剤師になることだと話す(コンゴ民主共和国、2025年10月21日撮影)

© UNICEF/UNI936467/Mirindi Johnson
南キブ州の中学校で授業を受ける14歳のダニエルさん(仮名・左から2人目)。武装集団に誘拐され徴用されていたが、支援団体の助けで6週間後に解放され、学校に戻ることができた。夢は薬剤師になることだと話す(コンゴ民主共和国、2025年10月21日撮影

教育が果たす重要な役割

国連安全保障理事会でスピーチを行うユニセフのキャサリン・ラッセル事務局長(米国、2026年2月24日撮影)

© UNICEF
国連安全保障理事会でスピーチを行うユニセフのキャサリン・ラッセル事務局長(米国、2026年2月24日撮影)

武力紛争における子どもの徴兵・徴用を防ぐ上で教育が果たすきわめて重要な役割について、皆さまと共に考えるこの機会を大変うれしく思います。

いま世界では、約5人に1人の子どもが、戦争や暴力的な紛争が起きている国々で生活しています。毎年、武力紛争で命を落としけがを負う子どもは何万人にも上り、その数は増加の一途をたどっています。さらに、多くの子どもが紛争の影響で栄養不良に陥り、学校にも通えていません。これらの影響が重なり、子どもたちの教育はますます直接的な攻撃にさらされています。

安全保障理事会が紛争下の子どもに関する決議第1612号を採択した2005年以降、国連は、学校への攻撃を1万4,000件以上、学校を軍事目的で使用した事例を3,000件以上確認しています。これは過去20年にわたりほぼ1日2件の攻撃があったことを意味します。こうした攻撃の頻度は高まっており、その半数以上がこの10年間に起きています。

ガザ地区だけでも、2023年以来、97%の学校が損傷または破壊の被害を受けました。コンゴ民主共和国、ミャンマー、ウクライナなどの国々では、何百もの学校が略奪され、焼き払われ、砲撃や空爆などによる爆発性兵器の攻撃を受けています。

こういった攻撃は子どもに対する重大な権利侵害であり、子どもの安全、尊厳、未来への正面からの攻撃です。

学校が攻撃されたり占拠されたりすると、子どもたちは学習の機会だけでなく、はるかに多くのものを失うのです。

教育は命を守り、人生を変えるもの

ガダーレフ州にある小学校で英語を学ぶ子どもたち。ユニセフは、紛争で学習の機会を失った子どもたちが教育を受けられるように支援している(スーダン、2026年1月25日撮影)

© UNICEF/UNI934833/Saif
ガダーレフ州にある小学校で英語を学ぶ子どもたち。ユニセフは、紛争で学習の機会を失った子どもたちが教育を受けられるように支援している(スーダン、2026年1月25日撮影)

教育を守るということは、学校の安全を保ち、紛争当事者が学校を軍事目的で利用しないよう徹底することを意味します。

教育は命を守り、人生を変えるものであることは周知の事実です。教育は、徴兵を防ぐための強力な手段です。子どもたちが安全で包摂的かつ質の高い学習環境を得られるとき、彼らは生活の秩序や栄養のある食事、心理社会的支援、基礎的サービス、そして正常な感覚を取り戻すことができます。

ユニセフのこれまでの活動の経験から、教育、子どもの保護、和平構築を統合した取り組みが、子どもの徴兵防止にとりわけ効果があることがわかっています。これには、安全な学習空間の確保、学校に通えなかった子どものための補習授業、そしてリスクにさらされている子どもを支援する教員の能力強化が含まれます。さらに、教育にメンタルヘルスケアやコミュニティの関与、さらなる学習や技能習得につながる取り組みを組み合わせていくことをも意味します。

安全な教育は、武装勢力による子どもの徴兵・徴用を効果的に防ぐ力を持っています。しかし、その実現には、私たちが力を合わせて取り組むことが不可欠です。

ユニセフは、すべての加盟国に対し、「安全な学校宣言」への賛同とその実施を求めるとともに、学校、生徒、教員を保護し、重大な権利侵害に対する説明責任を確保するよう働き掛けています。また、子どもと武力紛争に関する国家行動計画には、教育を体系的に組み入れるべきです。

加盟国はまた、紛争の影響を受けた地域で、安全で包摂的かつ質の高い教育を確保するために、持続的で柔軟性のある資金提供を行うべきです。

ユニセフは、教育への攻撃、学校の軍事目的での利用、そして子どもの徴兵と徴用を終わらせるよう、紛争当事者に対し引き続き強く求めています。また、事務総長の「子どもと武力紛争に関する報告書」の附属書に記載されている当事者は、子どもを保護し、これ以上の権利侵害を防ぐために、国連と速やかに協議し、行動計画を策定・実施すべきです。

ユニセフは、教育には「今日の子どもを守り、明日の平和の礎を築く力がある」と確信しています。

安全な教育は、単なる開発投資にとどまるものではありません。それは、子どもを守るための重要不可欠な保護手段であり、持続的な平和の礎でもあります。子どもたちが安全と尊厳の中で学べる環境を確保することで、ようやく暴力の連鎖を断ち切る一助となれるのです。

困難な状況にある子どもたちが、生まれ持った権利を守られ、平和に健やかに成長できることを目指して活動するユニセフ。

その活動は皆さまのご支援によって支えられています。

毎月(定額)のご寄付 今回(一回)のご寄付

※最も支援が必要な子どもたちを支え、ユニセフの様々な活動に役立てられています。

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