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日本ユニセフ協会

プレスリリース

ウクライナ全土で攻撃続く
キーウで子ども3人死亡、6人が負傷
ユニセフ現地事務所代表「持続的な平和が必要」

2025年4月24日キーウ

ユニセフ(国連児童基金)ウクライナ事務所代表のムニア・ママザデは、首都キーウで起きた直近のミサイル攻撃で子どもが死傷した事態を受け、以下の声明を発表しました。

キーウで子ども3人死亡、6人が負傷

ミサイル攻撃の現場近くに供えられた花束とぬいぐるみ。早朝の住宅街への攻撃により、子ども3人を含む12人が死亡した(ウクライナ、2025年4月24日撮影)

© UNICEF/UNI784748/Filippov
ミサイル攻撃の現場近くに供えられた花束とぬいぐるみ。早朝の住宅街への攻撃により、子ども3人を含む12人が死亡した(ウクライナ、2025年4月24日撮影)

ウクライナ全土で攻撃が続いています。直近の攻撃では、首都キーウで3人の子どもが亡くなり、さらに6人が負傷したと報じられています。

この痛ましい死は、本日コスティアンティニウカで1人の子どもが死亡、ヘルソンでもそれ以前の攻撃で1人の男の子が死亡、また、今週、同国北部、東部、南部で少なくとも16人の子どもが負傷したと報じられている中で起きました。

本日のキーウの攻撃現場の映像は、恐ろしいものです。また、現場に集まった、ショックに打ちひしがれている犠牲者の友人たちからも、悲痛な声が寄せられています。

 

ミサイル攻撃により破壊された住宅街の建物。レスキュー隊員が、がれきの下に取り残された生存者を捜索している(ウクライナ、2025年4月24日撮影)

© UNICEF/UNI784798/Filippov
ミサイル攻撃により破壊された住宅街の建物。レスキュー隊員が、がれきの下に取り残された生存者を捜索している(ウクライナ、2025年4月24日撮影)

17歳のヴィクトリアさんはユニセフのスタッフに対し、亡くなった友人は犬を散歩させていたところだったと語りました。「彼がもうこの世にはいないなんて……。本当に良い人でした。彼が親切であったことをみんなに知ってほしいです」と彼女は言いました。

ヴィクトリアさんの言葉は、民間人の居住地域がこのように容赦ない攻撃を受けることへの、耐え難い衝撃を物語っています。

10代の男の子、イヴァンさんは、友人が瓦礫の下でまだ生きているかもしれないという望みを捨てず、現場で待ち続けました。しかし、悲惨にも、何時間も待った挙句、友人は亡くなっていることが確認されました。

 

ウクライナの子どもたちは守られなければなりません。彼らに今必要なのは、真に持続的な平和です。

 

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