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お知らせ

若者のメンタルヘルス問題に取り組む
ユニセフ主導の国際的枠組み
Z世代に向けたキャンペーン開始

2026年10月8日発

世界メンタルヘルスデーを前に、ユニセフ(国連児童基金)の主導で若者のメンタルヘルス推進に取り組む国際的な枠組み「Global Youth Mental Health Coalition(グローバル・ユース・メンタルヘルス・コアリション、以下Coalition)」は本日、初の世界的キャンペーン「Turn Down the Noise(ターン・ダウン・ザ・ノイズ)」を開始するとともに、新たな参加団体としてMovember(モーベンバー)を迎えたことを発表しました。

©UNICEF/ Leroy Duivenvoorden

 

Z世代に向けたキャンペーン開始

ユニセフ事務局次長でパートナーシップ担当のキティ・ファン・デル・ハイデンは次のように述べています。「若者たちは、人のつながりを妨げているものは何かを率直に話してくれた上で、その解決策をつくる手助けをしてくれました。Coalitionは2030年までに、150カ国の1億5,000万人の子どもや若者に、メンタルヘルスとウェルビーイングの向上につながるプログラムやリソースを届けることを目指しています。若者と共に企画し、進んで行動を起こそうとする力強いパートナーの支援を受けた今回のようなキャンペーンこそが、その目標を達成するための道筋なのです」。

今回のキャンペーンは、現代の若者が直面している「デジタル技術によってかつてないほど人とつながれる環境にありながら、多くの若者が孤独や孤立を経験している」という矛盾した現象に着目しています。Z世代は歴史上最もデジタルでつながっている世代であるにもかかわらず、孤独を感じる若者の割合はどの年齢層よりも多いと報告されています。

このキャンペーンでは、若者のメンタルヘルスを守る要素として「社会的つながり」に焦点を当てるとともに、Z世代が人とのつながりを築こうとする際に感じる心理的な壁について掘り下げています。特に、誰かに声をかけようとするまさにその直前に生じるためらいに注目しています。人からどう思われるかという不安、最初の一歩を踏み出す気まずさ、あるいは「他の人たちは皆うまくやっている」という思い込みです。キャンペーンでは、このような不安や思い込みといった内面化された社会的メッセージを「内なるノイズ(inner noise)」と呼んでいます。

Z世代の若者たち自身が脚本、監督、出演を手掛けた短編映画に加え、インタラクティブな特設サイト「TurnDownTheNoise.global」も開設されます。同サイトでは毎日のつながりチャレンジ、会話のきっかけとなる問いかけ、ユニセフの資料などをもとに作成した短時間で実践できるリセットエクササイズなどを紹介しています。このキャンペーンは、Coalitionのより広範な活動の一環であり、スティグマ(社会的偏見)の解消、若者のメンタルヘルスへの投資拡大、民間セクターによる大規模な取り組みの促進を目指しています。

2026年の世界メンタルヘルスデーのグローバルテーマは、「Lived Experiences Heard: Real Voices, Real Change(仮訳:生きた経験に耳を傾ける。本物の声が本物の変化を生む)」です。今回のキャンペーンも、まさにそのテーマに沿って始まりました。Coalitionのユースアドバイザーたちの実体験が、中核的な意見として取り入れられたのです。Z世代のユースアドバイザーたちは、長年にわたりメンタルヘルスに関する啓発キャンペーンが行われてきたものの、情報を提供するだけでは十分ではないと強調しました。若者には、最初の一歩を踏み出す際の心理的な壁を乗り越えるための実践的な方法も必要だと指摘したのです。

「モーベンバー」が新たに参加――男の子と若い男性のメンタルヘルスに重点 

今回のキャンペーン開始に合わせ、男性の健康問題に取り組む国際的な非営利団体「モーベンバー(Movember)」が、新たにCoalition に加わることが発表されました。これによりCoalitionのメンバーはルルレモン(lululemon)、Pinterest、リチュアルズ(Rituals)、ソニーグループ株式会社(Sony Group Corporation)、Spotify、チューリッヒ保険会社(Zurich Insurance Company)、Zチューリッヒ基金(Z Zurich Foundation)およびモーベンバーの8企業・団体となります。

モーベンバーは、男の子と若い男性のメンタルヘルスに関する専門知識とそのグローバルな活動を通じて、Coalitionの取り組みに貢献します。その一環として、Coalitionが今後実施予定の、男の子や若い男性のメンタルヘルスに関する世界的な調査も支援しています。

モーベンバーのグローバルディレクターでメンタルヘルス担当のBonnie Rowe氏は次のように述べています。「人とのつながりは、メンタルヘルスを守る最強の要素の一つです。しかし、男の子や若い男性にとって、最初の一歩を踏み出すことが最も難しい場合が多いのです。人からどう思われるか、弱みを見せてしまうのではないか、あるいは何を話せばよいか分からないといった不安が、豊かな人間関係を築く上での妨げとなることがあります。孤立を招く要因の多くは構造的なものであり、若者自身ではどうすることもできないものです。しかし、そのような状況の中でも自ら行動を起こし、人とのつながりを築く方法はあります。モーベンバーは、Coalitionに参加できることを誇りに思います。男の子や若い男性について私たちが得てきた知見を共有するとともに、若者やパートナーの皆さんと共に学び、生涯にわたってメンタルヘルスの支えとなるような人間関係づくりを後押します」。

Coalitionは、子どもや若者のメンタルヘルスに関する課題が世界的に増えつつある現状に対処するため、民間セクターが連携する枠組みです。2022年の発足以来、参加企業・団体は総額4,000万米ドルを超える資金を投じてきました。

世界保健機関(WHO)の「Mental Health Atlas 2025」によると、メンタルヘルスは依然として保健分野において最も資金不足が深刻な領域の一つであり、世界各国の政府保健予算に占める割合は平均でわずか2%にとどまっています。本キャンペーン開始にあたり、Coalitionはより多くの民間企業・団体に参加を呼び掛けています。そして、世界中の若者に対するメンタルヘルスの促進、予防、ケアの充実に向けた取り組みへの協力を求めています。

ルルレモンのソーシャルインパクト&エンゲージメント部門責任者Anne Wintroub氏は、次のように述べています。「運動とメンタルヘルス分野への主要な支援資金提供者として、ルルレモンは、ユニセフおよびCoalitionのパートナーたちと、深刻化する若者のメンタルヘルスの危機に連携して取り組めることを誇りに思います。『Turn Down the Noise』は、若者のために、若者によってつくられたキャンペーンです。若者のメンタルヘルスへの理解を広げるとともに、運動やマインドフルネスを含む実践的な方法や支援につながる機会を提供し、メンタルヘルスとウェルビーイングの向上を後押しします」。

Pinterestの最高法務・ビジネス担当責任者のWanji Walcott氏は次のように述べました。「若者がインスピレーションを得られ、自分の居場所があると感じられる、前向きで支え合える環境をつくることは、Pinterestのあらゆる取り組みの中心にあります。私たちは、Z世代のメンタルヘルスを優先課題に位置づける『Turn Down the Noise』において、ユニセフおよびCoalitionと協力できることを誇りに思います。この世界的な取り組みの一環として、トロントにあるオフィスを開放し、若者たちが集い、『内なるノイズ』を静め、有意義な対面でのつながりを育む機会を提供します」。

リチュアルズの創業者兼最高経営責任者(CEO)のRaymond Cloosterman氏は次のように述べました。「私たちは長年にわたり、メンタルウェルビーイングに関する意識向上に取り組んできました。しかし、認知度を上げるだけでは十分ではありません。若者には、互いにつながり、支え合うための実践的な方法も必要です。『Turn Down the Noise』は、その考えを行動へと変え、人々が『自分は気にかけてもらえている』『声を聞いてもらえている』『誰かとつながっている』と感じられるような小さな一歩を後押しします。私たちは、この重要な取り組みを世界中のより多くの若者に届けるため、ユニセフを支援できることを誇りに思います」。

ソニーグループ株式会社のサステナビリティ推進部シニアゼネラルマネジャーのシッピー光氏は次のように述べています。「ユニセフおよびCoalitionと共に、この重要なキャンペーンを支援できることを光栄に思います。この取り組みを通じて、若者のメンタルウェルビーイングへの理解を広げるとともに、若者が健やかに成長するために重要な社会的つながりを育む一助となることを願っています」。

Spotifyのソーシャルインパクト部門責任者のLauren Wurgaft氏はこう述べています。「Spotifyは、人とのつながりがメンタルヘルスとウェルビーイングを支える大きな力になると信じています。若者を支援するということは、その経験に耳を傾けること、そして互いにつながり、必要な支援を得られるような実践的な方法を生み出すことです。私たちは、ユニセフおよびCoalitionと共に、この共通の使命を具体的な行動へと結び付けていけることを誇りに思います」。

Zチューリッヒ基金の代表であるGregory Renand氏は次のように述べています。「若者のメンタルウェルビーイングをめぐる課題は、どの組織も単独で対処できるものではありません。ユニセフおよびCoalitionとのパートナーシップのもとで展開する『Turn Down the Noise』は、若者自身の実体験とグローバルなパートナーのネットワークを結び付け、メンタルウェルビーイングに不可欠な社会的つながりを育む取り組みで、協働の力を示しています」。

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■ 注記

キャンペーンの背景となる主なデータは以下のとおりです。(※カッコ内は出典)


キャンペーン特設サイト「TurnDownTheNoise.global」 は、英語、スペイン語、フランス語、オランダ語、ドイツ語で公開されています。

 

■ 「Global Youth Mental Health Coalition(グローバル・ユース・メンタルヘルス・コアリション)」について

Global Youth Mental Health Coalitionは若者のメンタルヘルスの向上に取り組む世界最大の民間セクターによる連携枠組みです。ユニセフが主導し、Zチューリッヒ基金の支援の下に設立された同Coalitionには現在8つの企業・団体が参加しています。資金投入と行動を促進し、2030年までに150カ国の1億5,000万人の若者を支援することを目指しています。参加組織による子どもと若者のメンタルヘルスへの累計投資額は、これまでに4,000万米ドルを超えています。本キャンペーンの開始に合わせて、新たなロゴマークとウェブサイトを公開しました。

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■ Movember(モーベンバー)について

2003年の設立以来、モーベンバーはその活動を通して約20億豪ドルを集め、メンタルヘルスと自殺予防、前立腺がん、精巣がんの各分野で計1,320件を超えるプロジェクトに資金を提供してきました。モーベンバーは、男性の健康の未来を変革することを目指し、活動参加者や専門家のパートナーと連携しながら、革新的な研究を推進するとともに、男の子や男性そして社会が現在直面する最も複雑な課題に対応する、科学的根拠に基づいたプログラムの展開に取り組んでいます。

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