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ストーリー

ベネズエラ地震
子どもたちが希望を取り戻せるように
ユニセフが支援する子どもにやさしい空間

2026年7月13日ベネズエラ

© UNICEF/UN0885833/Segovia

 

「揺れ始めたとき、私は生後1カ月の甥っ子と一緒にベッドにいました。はじめはもう一人の甥っ子がベッドを蹴っているのだと思っていました」と、ガブリエラさん(16歳)は振り返ります。

 

「でも突然、すべてが揺れ始めました。家の壁が崩れ、向かいの家が地面に飲み込まれていくのが見えました。こんなことは初めてでした。どうして落ち着いていられたのか、自分でもわかりません。」

 

6月24日の早朝、彼女の家族の生活は一変しました。ベネズエラを地震が襲ったとき、ガブリエラさんは本能的に、生まれたばかりの甥っ子を抱き上げ、妹ともう一人の甥っ子と一緒に避難しました

「私たちは安全な場所までたどり着くことができました。私は幼い甥っ子を抱きながら、妹ともう一人の甥と抱きしめあいました」とガブリエラさんは話します。

 

© UNICEF/UN0885782/Segovia

現在、ガブリエラさんは、家を失ったり、地震で家が全壊した家族のための仮設キャンプで妹や甥っ子たちとともに暮らしています。今はテントで暮らしながら、基本的な支援を受け、生活を立て直そうとしています。

しかし、地震が奪ったのは、家や持ち物だけではありません。子どもたちの心にも、深い傷が残りました。

そうした子どもたちのこころのケアや居場所づくりのために設置されているのが、ユニセフが支援する「子どもにやさしい空間」です。ここは、不安定な日々の中でも、子どもや若者が集える憩いの場であり、レクリエーション活動や、心理社会的支援が行われています。

© UNICEF/UN0885840/Segovia

 

ガブリエラさんも、カティア・ラ・マールにある子どもにやさしい空間で、若者向けの活動に定期的に参加しています。そこは、自身の経験を共有したり、感情を整理したり、似た経験をした若者たちとつながることができる、安全な場所なのです。

「若者にとって、自分の感情を言葉にするのはとても難しいんです。簡単なことではありません」と、ガブリエラさんは話します。

 

「こうした場所があるのはすばらしいことです。私は人の役に立つのが好きです。活動に参加するだけでなく、幼い子ども向けのグループ活動のお手伝いをするのも楽しんでいます」
- ガブリエラさん

 

ガブリエラさんの、人の役に立ちたいという思いは、彼女自身の心の回復にもつながっています。幼い子ども向けのレクリエーション活動や、心理社会的支援の活動を通して、彼女自身も強くなっているのです。

ユニセフにとって、子どもや若者を対象にした心理社会的支援の提供は、緊急支援の最優先事項です。

© UNICEF/UN0885849/Segovia

連続した2つの地震の発生後、ベネズエラのラ・グアイラ州では、被災した多くの子どもたちと若者を支援するため、ホセ・マリア・バルガス・スポーツ複合施設、セサル・ニエベス競技場、プラヤ・グランデの3カ所に、子どもにやさしい空間が設置されました。

ユニセフはさらに、被災した子どもや若者が安全な環境で過ごし、保護に関する情報や、専門的な支援を必要なときに受けることができるよう、子どもの保護の取り組みを強化しています。また、対応の一環として、暴力の予防と対応にも力を入れて取り組んでおり、中でも思春期の女の子や女性への支援に重点を置いています。

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