2026年9月3日カトマンズ(ネパール)発
ユニセフ(国連児童基金)によると、先月26日にネパールのボテコシ川・トリシュリ川流域を土石流が襲ってから1週間余りが経過した現在も、少なくとも2万2,000人の子どもが、安全な飲み水や衛生関連の支援を緊急に必要としています。

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安全な飲み水にするための、浄水剤の使い方の実演を見つめる男の子(ネパール、2026年9月1日撮影)
安全な水の不足、高まる感染症リスク

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避難所となっている学校に支援物資を運ぶユニセフ職員(ネパール、2026年9月1日撮影)
被災した各地では、地域住民が管理する給水施設から広域の供給網に至るまで、多くの給水システムが被害を受け、衛生設備も損壊・流失しました。同時に、多くの家族が受け入れ先の家庭や避難者用の一時滞在施設に身を寄せており、水系感染症や他の感染症のアウトブレイク(感染者の集団発生)のリスクが高い状況となっています。
ユニセフ・ネパール事務所代表のアリス・アクンガは、次のように述べています。「被災地のすべての親は今、一日に同じことを何度も考えなければなりません。どこで水を手に入れられるのか、そしてその水を子どもに飲ませても安全なのかを、その都度見極めなければならないのです。給水システムやトイレが損壊または流失し、数十人が一つの空間で過ごしている状況では、人々が安全な衛生状態を維持することは非常に困難です。このような状況では水系感染症のリスクが急速に高まります。しかし、それは予防可能です。そのため、安全な水や衛生設備、衛生環境を確保することが、現在の私たちの最優先課題の一つとなっています」。
ユニセフ、緊急支援を拡大

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コンテナから荷下ろしされる、ユニセフの支援物資(ネパール、2026年9月1日撮影)
ユニセフは、ラスワ郡とヌワコット郡の約1万9,000人を対象に、水・衛生(WASH)支援物資を緊急搬送しました。これには、衛生キット3,800セット超、折りたたみ式ポリタンク(容量10リットル)3,300個、バケツ3,500個、水容器(容量1リットル)3,500個、水処理用の液剤4,000本、そして防水シート1,000枚超が含まれます。
ユニセフは政府関係機関およびパートナーと連携し、疾病監視、衛生に関する啓発、感染症のアウトブレイクの予防に取り組んでいます。安全な衛生習慣や水の適切な取り扱い、家庭での浄水処理に関する情報を、携帯電話のショートメッセージ、ラジオ、ソーシャルメディア(SNS)、地域ネットワークを通じて発信しています。携帯電話利用者は、データ通信料の負担なく信頼できる注意喚起情報を入手できます。また、600人を超える現場担当者のネットワークが、被災地域での情報提供や啓発活動を広げています。
被災地域へのアクセス状況が改善するにつれ、ユニセフは緊急給水、家庭での浄水処理や水質モニタリング、仮設のトイレや手洗い場の設置、さらに衛生関連用品および月経衛生用品の配布を、コミュニティや避難者受け入れ施設で拡大していきます。

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避難先の教室で、配布された衛生キットの中身を確認する女の子たち(ネパール、2026年9月1日撮影)
アクンガ代表は、次のように述べています。「地域の人々が安全な水と衛生設備を再び利用できるようにすることは、1週間で成し遂げられる仕事ではありません。水処理用品や緊急支援物資を提供することは可能であり、まさに現在提供中です。しかし、損傷した給水システムや送水管、水くみポンプ、トイレなどの衛生インフラも修復・再建しなければなりません。そして、それらは単に元の状態に戻すのではなく、今後の洪水にも耐えられるように建て直す必要があります。私たちはコミュニティをより安全で災害に強く、しなやかな回復力を備えたものにしなければなりません。そうでなければ、次の災害の後にも再び同じ議論を繰り返すことになり、その代償を払うのはまたしても子どもたちとなるのです」。


























