出生登録
© UNICEF/UNI309807/Frank Dejongh
カブールの病院で受け取った出生証明書を持つ母親と赤ちゃん。(アフガニスタン)
出生登録とは、子どもが生まれたことを公的に記録し、名前や生年月日、国籍などを正式に認める手続きです。
出生登録は、子どもの権利条約第7条の下に定められている基本的な人権であり、生涯にわたる保護と権利保障の出発点だと、ユニセフは位置づけています。出生登録により、子どもたちは法律の下で直ちに存在を認められ、危害や搾取から保護される基盤がつくられるとともに、予防接種、保健医療、教育といった基本的なサービスの利用も可能になります。
しかし世界では、多くの子どもが出生登録されていない、あるいは出生証明書を持たない状態にあります。特に生後まもない時期に登録されないことは、その後の人生に長期的な影響を及ぼしかねません。出生登録は単なる事務手続きではなく、子どもが「見えない存在」になることを防ぎ、搾取や虐待、無国籍といったリスクから守るための重要な手段なのです。
また、出生登録は子ども個人のためだけでなく、社会全体にとっても重要です。正確な出生登録と証明書の発行は、各国が保健、教育、社会保障などの政策を計画し、最も支援を必要とする子どもたちに手を差し伸べるための基礎となります。ユニセフは、すべての子どもが公平に登録されることが、包摂的で持続可能な社会を築くうえで欠かせないと強調しています。
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- SDGs 16持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する
- 16.9
2030年までに、すべての人々に出生登録を含む法的な身分証明を提供する。
主要データ
- 2024年、出生登録されている子どもの割合は77%にのぼった。しかし、出生登録されている子どものうち5,000万人以上が出生証明書を持っていないことも明らかになっている。
- 出生登録されている子どもの割合は、中南米およびカリブ海地域では95%、東・東南アジアでは94%、中央・南アジアでは78%に達した。他方で、サハラ以南のアフリカでは51%と大幅に後れを取っている。
- サハラ以南のアフリカの中でも、出生登録の水準や取り組みの進捗状況は地域によって大きく異なる。例えば、南部アフリカでは出生登録をしている子どもの割合が88%と最も高く、また西部アフリカでは63%に達している。他方で、東部アフリカと中部アフリカは共に41%で、他より後れを取っている。
- 政治的な取り組みが不十分である、登録施設が遠方にある、登録に何度も足を運ばなければならない、登録の仕方がよくわからない、登録料が払えない、関連費用が高すぎる、そして一部の地域ではジェンダー、民族、宗教に基づく差別があるなど、世界中の多くの家庭が依然として、出生登録に対するさまざまな障壁に直面している。
出典:
(2026年3月更新)
ナイジェリア
アイシャちゃん(4歳)のストーリー
「出生証明書のない子どもは学校に入学できないかもしれない」。それを聞いて、娘のアイシャちゃんが学校に入学する日が来るのを心待ちにしていた母親のサフィアさんは、希望を打ち砕かれました。
© UNICEF/2023/David
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